こんばんは。仙台の女性行政書士 吉田由香です。
昨年の6月に食品衛生法が改正になり、「HACCP」なるものが制度化される、義務化されることになりました。
飲食関連業界の方は無関心でいられないお話になりました。食品衛生協会や様々なところでセミナーが開かれ、取り組もうとしている方も少なくないと思います。
しかし今日、山形の観光産業の方と少しお話した時に、
「HACCPというと、うわあっ、と反射的に困ったものだという反応をよく見るんですよ。
設備投資なんかで大変にお金がかかるんじゃないの、っていう誤解なんですよね」
という言葉を聞きました。
この方が誤解だとおっしゃる通り、HACCPそのものには設備投資も不要ですし、大きく費用はかかりません。
HACCPって、ソフト面の工夫を文書化して、記録、保存する一連の食品衛生管理システムのことをいうのです。
もちろん、それを文書化するところには当然マンパワーも必要になります。
実行していくにも、ある程度のルーティンにしていくための工夫と努力が必要になるでしょう。
それは当然として、でもそれを上回るメリットと、それをしないことでのデメリットを踏まえ、検討に検討を重ねられて制度化に至ったのだとわたしは考えています。
HACCPにはお金がかかる・・・これはおそらくISOとの混同もあるのではないかと思います。
あるいは、各種機関からHACCPの認証をとる場合には、設備改修などが必要となる場合もあります。
HACCP認証を取ることと、HACCPを導入することはイコールではありません。
食品衛生法改正により義務化されるHACCPは"導入するHACCP"なのです。
義務化・制度化は2020年。猶予期間1年を含めてもすでに待ったなし状態に差し掛かっています。
ですがこのように誤解がまだ先走る状態。ここで少しずつ、HACCPのお話をしていけたらと思っています。